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清水猛商店


ぶらり船場近代建築探訪シリーズ←タイトルが定まってないので毎回まちまち

清水猛商店

住所:大阪市中央区淡路町 3-5-6

竣工年:大正13年(1924) 設計:住友工作部(小川安一郎)

構造:木造3階建

表通りから見るとタイル張りのアーチ窓。スペイン風ともとれる洋館なので、船場のほかの近代ビルと同じくRC造だろうと思いきや、調べてみますとこれはなんと木造建築。表屋造りという、太閤秀吉の時代の間口銭対策で立てられた鰻の寝床の発展形です。さいわいお隣が駐車場になっており見通しが良くなっているので、横側に回って造りを確認することができます。

写真の通り、店舗→居住棟と連なっていて廊下と中庭で中が繋がっているのが分かり、大変面白いです。 入り口の廂が4本の吊金具で支えられているのがまた個性的。

このあたりに現存する近代建築物のなかでも、木造三階建の表屋造り、というコンボでひときわ独創的なオーラを放っています。

設計は住友工作部。現在の日建設計です。なぜそんな大手の設計事務所が船場のいち商家を?と疑問に感じますよね。当時住友工作部が建てていたのはやはり規模やネームバリューから言っても新進気鋭のオフィスビルがほとんどだったようなのですが、住友財閥本部ビルの建築にあたり、いくつもの原型試作が作られていたそう。そのうちの一つがこの清水猛商店だったようです。じっさい小川安一郎はその後住友ビルディングの内装設計にも携わったそう。

一見、正面だけを見ていると何も感じずに通り過ぎてしまいそうな建物ですが、勿体ないのでぜひこの貴重な建物をじっくりと眺めてみてはいかがでしょうか。