コラム 建築技術者が書く、リアルなお仕事コラム。

BIM積算、興味ありませんか?

2026.03.13

BIM活用状況について

こんにちは。リクルーティング事業部の北野です。
2009年が“BIM元年”と言われてから、気がつけば16年。
建設業界全体でBIM活用が少しずつ広がっており、
「BIMを使うことが前提の仕事」が珍しくない時代になってきました。
みなさんの現場では、BIMをどの程度活用されているでしょうか?

  • まだ導入に踏み切れていない
  • 導入したものの、思うように活用できていない
  • 設計の初期段階ではBIMが定着してきた
    など、企業によって状況はかなり違います。

国土交通省が発表した2024年度調査では、
BIMを「導入している」企業が58.7%
前回調査から10.3ポイント増という結果でした。
規模や業態で差はあるものの、確実に普及が進んでいます。
背景には、

  • 技術者不足
  • 働き方改革
  • 公共工事におけるBIM/CIM原則適用
  • 2026年春からの「BIM図面審査」導入
    など、業界構造の大きな変化があります。

BIM化は“時間の問題”ではなく、
すでに避けられない方向性になっていると言って良いでしょう。

BIM経験者が増加傾向に

転職支援をしていると、数年前との変化を強く感じます。
7年ほど前は、
「BIMに興味はあるが経験はない」
という方が大半でした。
ところが近年では、

  • 設計実務でBIMを扱っている方
  • 社内のBIM推進チームの一員として関わっている方
  • 施工側でBIMモデルを活用している方
    など、経験者が確実に増えてきているのです。

これは単に技術の移行というより、
“BIMに触れた人ほどそのメリットを感じ始めている”
という前向きな変化もあるのではないでしょうか。
そして今、BIM活用の波は 「積算」 の領域にも広がり始めています。

いよいよ始まるBIM積算の本格化

弊社エステム建築事務所でも、BIM設計への取り組みを強化するため、
2020年にDX・GX事業部を立ち上げました。
「設計者の意図を汲み取り、ディテールまで理解できるBIMのパートナーに」
という想いのもと、BIMモデリングや活用方法の検証を行っています。

ここからは、弊社でも紹介している 「BIM積算」 について、要点をご説明します。
もう少し詳細に興味がある方は下記よりご一読くださいませ。

BIM・DX - 建築積算・コストマネジメント | エステム建築事務所エステム建築事務所は日本全国の建築生産にかかわる人と組織に向けて、さまざまなサービスを提供する会社です。建築積算の知見を軸www.estem-ao.co.jp

引用元:エステム事務所

国交省が示した「BIM連携積算」の始動

2023年3月、国土交通省は
「官庁営繕事業におけるBIMデータを活用した積算業務」
(=BIM連携積算)の試行要領を示しました。
対象はまだ構造体や外壁仕上、間仕切、窓、扉など一部ですが、
“積算のBIM化へ向けた正式な第一歩” と言える動きです。

BIM積算には2つのアプローチがある

①BIM数量活用手法
BIMの集計表などから直接数量を算出する方法。

  • 修正がリアルタイムで反映される
  • 生産性向上のメリットが大きい
  • ただし、モデリングルールが統一されていないと精度にばらつきが出る

②BIMデータ連携手法
BIMデータを積算ソフトに取り込み、基準に基づき数量を算出する方法。

  • 積算基準に沿った数量が算出しやすい
  • 施工側にも馴染みやすい
  • ただし、積算側のみで修正するとBIMとの乖離が生まれやすい

この2つは優劣ではなく、
業務特性に応じて併用するのが現実的と考えられています。

人材不足という大きな壁

国交省のBIM推進会議でも
「BIM積算の担い手不足」が明確に課題として取り上げられています。

積算とBIM、両方の専門知識と技術力を習得するには、人材育成や雇用にも時間と費用がかかるため、BIM積算の担い手不足が懸念されるというようなものです。

特に積算事務所は、どの事務所も少人数で多くの案件を回しています。
育成の時間を確保しにくいため、
“BIMを理解し積算もできる人材”は非常に貴重です。

実際に、BIMに興味を持つ積算技術者も多くいらっしゃると感じます。
“積算 × BIM”
というスキルセットは、今後ますます価値が高まるでしょう。

エステム建築事務所の強み

エステム建築事務所は30年以上、建築積算を専門に行ってきました。
さらにグループ会社のウィン設計では 設備積算をすべてBIMで実施 しています。
そのため、

  • 建築と設備の両面からの専門性
  • プロジェクト全体を俯瞰する視点
  • BIMモデルの意図を読み解く能力
    を兼ね備えています。

BIM積算はまだ発展途中の領域ですが、
だからこそ 業界の変化を支える“パイオニア”になれる可能性がある と感じています。

BIM領域に興味のある方へ

  • BIM設計
  • BIM施工
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  • BIM推進

いずれかに興味のある方には、
エステム建築事務所だけでなく、
設計事務所・CM会社・ゼネコンなど多数の案件をご紹介できます。
ぜひ気軽にご相談ください。

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