コラム 建築技術者が書く、リアルなお仕事コラム。
同年代と差がつく。なぜ“建設ニュースを語れる人”は面接で評価されるのか?
こんにちは。
建設業界の転職面接では、「経験や資格、担当した案件規模が重視される。」
多くの求職者の皆様がそう考えていると思います。
もちろん経験や技術がものを言う業界ですので、面接の合否には非常に大切ですが、面接での評価で考えた際、面接官が注目しているポイントは他にあります。
それは、「この人は、自分の経験を言語化できるか?」「業界全体を俯瞰して考えられるか?」
という“思考力”です。
意外かもしれませんが、この思考力を面接でアピールする一番手っ取り早い方法が、【“業界のトレンドを絡めて話すこと”】なのです。
建設ニュースを絡めるだけでも十分に効果がありますが、ここに経営的目線を加えると、さらに印象が強くなります。
最近では、一次面接から社長や役員など経営層が出てくる採用企業も増えてきており、選考の早い段階から「会社にとってどんなメリットがあるかを考えられる人」として評価されることは大きなアドバンテージに繋がります。
今回は内定だけでなく、”同年代よりも良い評価を得たい。”“高い年収提示が欲しい”といった方にぜひ見ていただきたい内容です!
なぜ、ニュース+経営的目線が面接で効くのか?
建設業界は他業界に比べて、「変化に晒されているのに、変化に気付いていない人が多い」
という傾向があります。
人手不足、2024年問題、大規模木造建築の増加、BIMの普及、カーボンニュートラル、再開発プロジェクトの増加など、業界は変化の波が大きいにもかかわらず、現場で忙しい技術者ほどニュースを追う時間が無いかと思います。
だからこそ企業は、「トレンドを絡めて話せる技術者=業界全体を俯瞰して考えられる人」と判断します。さらに、その判断を経営的視点で補足できる人は、会社の経営を自分事として捉え「各プロジェクトでの判断が会社の利益に直結することを理解している」という強い印象を与えられます。
トレンド+経営的目線で伝わるポイント
建設業界では、企業規模に関わらず、現場ごとの判断が会社の利益に直結します。
ニュースを踏まえた発言は、単なる知識の披露ではなく、「技術者が会社全体の事業戦略を理解し、収益性や効率化に貢献できるか」を示すサインになります。
さらに、ニュース+経営視点を意識することで、技術者は単一のプロジェクトの成功だけでなく、会社の長期的な競争力にどのように貢献できるかを示すことができます。
例として、設備設計者がカーボンニュートラルや脱炭素関連のニュースを盛り込んだ場合、単に省エネ設備を導入するだけでなく、長期的なランニングコストを踏まえたうえで、PJTの早期段階や顧客ニーズへの対応まで考慮した提案が可能な技術者だとアピールができます。
こうした発想は、会社全体の戦略・利益に貢献できる人材であることが伝わり、採用担当は“戦略的思考がある人材”として高く評価します。
面接で使える!ニュース+経営視点テンプレート
下記の3つのステップで、簡単に他の候補者と差別化を図ることができます。
ステップ①:ニュース・トレンドを示す
まずは、業界や会社に関連する観点を意識し、最新動向を簡潔に示します。
例:「最近、国の脱炭素政策で大規模建物の省エネ基準が厳格化されると報じられました。」
ステップ②:経営的視点+自分の経験を示す
その後、自身の考えを踏まえ、これまでの経験,実績を活かせることをアピールします。
「この変化により、設計や施工フェーズにおいてエネルギー効率とコストバランスを意識することが重要になると考えました。私は前職で○○プロジェクトを担当し、材料選定や施工手順の工夫で△%のコスト削減とエネルギー消費の改善を実現しました。」
ステップ③:行動意欲・志望動機につなげる
最後に、自分がニュースや経営視点を踏まえてどのように貢献したいか、志望動機と結びつけます。
例文:「御社が脱炭素建築や省エネ設計に積極的に取り組まれていることを知り、私も現場経験を活かして効率的で付加価値の高い提案を行い、プロジェクトの成果向上に貢献したいと考えています。」
逆に、ステップ③を疑問形にすることで、面接時の逆質問で使用することも可能になります。
最後に
先日、大手設計事務所のハイクラス採用面接で、次のような質問がありました。
「カーボンニュートラルに向けて、技術者として何ができると考えますか?」と。
最近は採用企業の目線も高くなりつつあり、このようなトレンドに関する質問をされる機会も増えている印象です。今回はハイクラス層の面接でしたが、今後は若手の面接でも質問されるかもしれません。
日経アーキテクチュアやネットなどで日々建築のトレンド情報を入手し、面接の準備しておくことで、自身から建設ニュースに触れながら、視野の広さや思考力、成長意欲をアピールすることもできますし、上記のような突発的な質問にも対応できる可能性もあります。
付け焼刃ではなく、しっかりとした事前リサーチが必要になりますが、面接での評価は転職先での今後のキャリアを大きく左右します。
我々も日々業界トレンドの情報収集を行っており、ぜひ一緒に面接準備を進められればと考えています! 当コラムにご興味をお持ちいただけた方は、ぜひお気軽にご相談ください。
また、転職相談だけでなく、建築積算、設備積算、BIM、DX、GXなど、建築技術に関するご相談やお問い合わせも、いつでも歓迎いたします!
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