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建設業界の転職時期

2022.02.07

建設業界の転職で知っておくべきこと!おすすめの時期や市場動向を解説

「建設業界で転職を考えているけど、実際にできるか不安」
「建設・建築業界で転職するとき、おすすめの時期を教えてほしい」

建設業界で転職を考えているけど、実際に転職成功できるのか、不安に感じている人も多いでしょう。
また、建設業界ならではの転職に適した時期があるなら、知っておきたいですよね。

そこでこの記事では、

・建設業界の転職市場の動向
・建設業界で転職するときのおすすめの時期

このような内容を解説していきます。
この記事を読めば、建設業界での転職を優位に進めることができるはず。
2分ほどで読めるようにわかりやすくまとめていますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。

建設業界の転職市場

まずは建設業界で転職を考える際、知っておくべき市場の動向について解説していきます。

建設業界の転職はずっと「売り手市場」が続いている

建設業界の転職は、コロナ禍でありながら売り手市場が続いています。

それを裏付けるデータとして、令和3年度3月の有効求人倍率を見てみましょう。
全ての職業の平均有効求人倍率が「1.06倍」なのに対し、「建設・採掘の職業」は「5.33倍」となっています。
これはつまり、1人の求職者に対して、約5件の求人があるということ。
また「建築・土木・測量技術者」では「6.02倍」、「建設躯体工事の職業」では「9.29倍」もの有効求人倍率となっています。
この数字は、建設業界で転職を考えている人にとっては、追い風といえるでしょう。

※出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年3月分及び令和2年度分)について(一般職業紹介状況[季節調整値](除パート))

建設業の就業環境は改善傾向

建設業の就業環境は改善傾向にあるといえるため、転職によって待遇が良くなる可能性があります。
その根拠となるデータをご紹介します。

転職総合サービスdodaが調査した「転職理由ランキング2020年度<職種別>」において、転職理由の1位の「ほかにやりたい仕事がある」の割合は、2016年度をピークに4年連続で改善傾向。転職理由2位の「残業が多い/休日が少ない」、3位の「給与に不満がある」の割合も、ともに改善傾向にあります。

このように待遇や就業環境を理由にした転職が減少傾向にある背景には、売り手市場で採用が難しいという建設業界の企業で、待遇や環境を改善し、社員の離職率を下げることで新規採用せずに人材を確保しようとする動きが出てきているものと考えられます。

※出典:doda「転職理由ランキング2020年度<職種別>(■建築・土木系技術職)

建設業界で転職を成功させるためのおすすめの時期

建設業界での転職に、おすすめの時期はあるのでしょうか。
ここではデータを参照しつつ、建設業界の転職におすすめの時期について、解説していきます。

建設関係の有資格者おすすめの転職時期は「下半期」

建設業界での転職時期は、下半期がおすすめといえます。
その理由は、建設業界の資格試験は下半期が多く、そこで合格した人が転職活動を始めるのは次の上半期。
つまり、すでに資格を持っている人にとっては、下半期は競合が少ない市場で転職活動ができるからです。
たとえば、「1級建築施工管理技術検定」の第二次検定試験日は、10月中旬ごろとなっており、合格発表は1月後半ごろ。

また、「2級建築施工管理技術検定」についても、第二次検定試験日が11月中旬ごろ、合格発表が1月後半ごろと、1級と同様で下半期となっています。
すでに資格を持っている場合は、下半期の合格発表までに転職活動をすれば、ライバルが少ない中で戦えるということになるのです。

※参考:建設管理センター「建築施工管理技士(資格概要)

建設技術者の有効求人倍率がピークを迎える11月~3月が狙い目

建設技術者の有効求人倍率がピークを迎えるのは、例年11月~3月です。
この時期に転職活動をすれば、より売り手市場の中で優位に転職活動をすすめることができるといえます。
逆に例年、建設業界の求人数がもっとも落ち込むのが4月。
落ち込む時期とはいえ、建設業界は売り手市場には変わりはないため、極端に転職を避ける必要はないといえるでしょう。

※参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)

建設業界専門の転職エージェントでより詳細の情報を得よう

ここまで転職市場やおすすめの時期をみてきました。
ただこれは、あくまで前例を基にした一般論としての情報です。
その時によって、情報は刻々と変化しますし、その年が必ずしも例年通りとなるとはいえません。
そのため、よりリアルタイムでの正確な建設業界の転職市場の状況を知りたい場合は、建設業界専門の転職エージェントを利用するのが賢明です。
早めに登録をしておいて、最新の市場動向や転職時期について情報収集しておくことで、より転職成功に近づけることでしょう。

まとめ

ここまで、建設業界の転職市場はどうなのか、また転職におすすめの時期はいつなのか、ということについて解説してきました。
最後にポイントをまとめておきましょう。

・ 建設業界の転職市場は圧倒的な「売り手市場」
・ 転職をすることで待遇や就業環境の改善も期待できる
・ 建設業で転職するのにおすすめの時期は、下半期の「11月~3月」ごろ
・ 建設業界は売り手市場なので、それほど転職時期にこだわる必要はない
・ 最新の情報は建設業界専門の転職エージェントで収集しよう

建設業界はコロナ渦でも求人が多く、求職者が少ない「売り手市場」です。
求人が多くライバルが少ない時期を狙えば、転職活動をより優位に進めることができます。
ただしそれほど時期にこだわる必要は無いため、良いと思った求人が見つかったら、応募してみると良いでしょう。

建設業界の特徴を踏まえながら、我々転職設計事務所をうまく活用し、転職成功できるように頑張っていきましょう。

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