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管工事施工管理の業務について①~設備工事の種類と、一日の業務の流れ~

2023.06.20

管工事施工管理が携わる設備工事の種類について

私はサブコンで管工事施工管理を行っている者です。
私は30代男性。建設業の経験年数は8年から9年ですが、設備業界では現在6年程度お世話になっております。
本日は私が、管工事施工管理の業務について書いていきたいと思います。

管工事施工管理とは設備の施工管理を行う仕事です。手掛ける設備工事の種類はざっくり以下の通りです。

1-屋内給排水設備工事

主にトイレ、お風呂、キッチン等などへの給水管及び排水管の施工

2-屋外給排水設備工事

建屋内からの使用排水を建物の外へ出すための排水管の施工、建物の外から建物の中へ給水管を引き込むための配管の施工、雨水を流すための配管の施工。

3-消火設備工事

建物には使用用途等や建物構造によって一定以上の消火設備を設けることが義務付けられており、それらの工事も管工事施工管理の担当業務です。

・スプリンクラー設備
・泡消火設備
・屋内消火栓設備
・屋外消火栓設備

4-空調設備工事

エアコンの設置工事が主です。し冷房、暖房のサイクルを行う冷媒ガスを流す冷媒管とエアコンから出たドレンを流すドレン管の配管施工も行います、

5-ダクト工事

居室内の換気をするためのダクトの配管施工です。
住居の居室だけではなく、厨房の排気や病院内の手術室内の換気工事なども行います

ちなみに建物を人間の体の構造に例えると、建築業者が骨格や皮膚や内臓を作り、電気業者が神経器官を、設備業者(管工事)が血管を作るイメージです。全身を巡る血管が強く健全でないと、身体(建物)は見掛け倒しで使い勝手の悪いものになってしまいます。

管工事施工管理の、1日の業務の流れ

繁忙期の一日

管工事施工管理は、規模によりますが主に2現場から3現場、繁忙期には4現場くらい掛け持ちを行います。

*ハードパターンの1日の流れ(現場が遠方で繁忙期に現場へ直行するパターン)

・7時半現場到着
   ↓
・8時から朝礼
(元請けの建築業者やその他業者も参加) 
*電気設備工事業者、内装工事業者、鉄筋業者、土木工事施工業者、外壁立て込み業者、鉄骨立て込み業者、大工、レッカー業者などが参加します。
   ↓
・朝礼後すぐ現場確認及び職人と打ち合わせ
   ↓
・9時ごろから現場事務所にて図面作成及び資料作成の事務作業
   ↓
・11時から30分程度現場確認。
(図面通りに配管が施工されているか、他業者が施工する範囲との取り合いがきちんと取れているか、不安全な作業はしていないかなどの確認をします)
   ↓
・12時前くらいから打ち合わせ
(元請けや他業者の職長と呼ばれる現場責任者が翌日の作業の流れの確認をする打ち合わせに参加します。だいたい10分くらいです)
   ↓
・12時から休憩
(基本的に12時から13時のあいだは建設業者同士連絡を取り合いません。唯一の休憩中に電話がかかってくるとかなりイラッとする人も多いようです。私もその一人です)
   ↓
・13時から作業開始
(引き続き図面作成、書類整理、現場確認等)
   ↓
・16時半から17時ごろから職人さんが片付け行うため作業場所の整理確認や残火確認実施。エアコン工事では冷媒管を溶接するため火気を使うので火事にならないよう確認が必要です。
   ↓
・書類作成、図面作成その他事務作業を行い19時半から20時には現場退退出時間は時期にもよりますがおおむね上記時間には退出し帰宅するようにしています。

ゆったりめの一日の業務の流れ

*少し現場数が落ち着いている時期のパターンも見ていきましょう。

・7時半会社到着
   ↓
・8時から朝礼
(竣工した現場と、他の進行中の現場の書類や図面の作成も行います)
   ↓
・以前竣工した現場の修理対応
以前竣工した現場の修繕対応もあります。その際は現場訪問します。

修繕内容としては主に以下のようなものが多いです。
・搬入した機器のトラブルによるクレーム対応。老朽化の場合は新規部品交換実施
・夏場の猛暑によるエアコンのトラブル。最近では外気の温度が高くなり室外機が止まるケースが多いです。その際は可能な場合少しでも風通しが良い箇所に室外機を移動する。などの処置を行います
・夏場の結露問題。玄関近くにあるエアコンの吹出し口が結露するなど近年かなり多くなっています

直接施工管理者が直すわけではないので、メーカー技術者を手配する場合もあれば自社の作業員で対応できる範囲は対応します。ちなみに修繕は午前や午後関係なく夕方から現場に走ることもあります。
   ↓
・12時から休憩
   ↓
・13時から作業開始
(基本的には書類作成や図面作成が主になります)
   ↓
18時半から19時には退社

いかがだったでしょうか。一日の過ごし方を通して、管工事施工管理の仕事を想像をしていただくことができたら幸いです。次回はより具体的な業務内容について触れていきます。

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