コラム 建築技術者が書く、リアルなお仕事コラム。
WEB面接で心掛けるべきこと
新型ウイルスと生活の変化
新型ウィルスで世界が翻弄された2020年ももうすぐ終わり、新しい年を迎えようとしています。
文字通り世界の価値観がひっくり返った年でした。昨年の終わりから武漢の謎のウィルスの噂は聞こえていましたが、私を含め殆どの人たちがどこか遠い国で起きてる他人事として捉えていたと思います。
その後あっという間に世界を蝕んだ病魔によって、各国の主要都市でロックダウン、日本でも緊急事態宣言が発令され、働き方のスタンダードも変わりました。私の周りでもリモートワークになった友人がたくさんいます。年の半分を出張で飛び回っていた生活が一気に在宅に変化し、最初は戸惑っていたものの、Web会議で事足りるということがわかってしまったと言います。これまで必要だと思い込んでいた「当たり前」が、実はそうではなかったこと。皆さん自身も気づかれたことが沢山おありだったと思います。私自身コロナ禍で10年くらい遠ざかっていた在宅の趣味を再開し、PCを通じて世界が広がる経験を得、情報ネットワークのパワーを仕事以外でも実感した一年でした。
Web会議システムの台頭
リモートワークにおいても、一番必要不可欠なものがネット環境ということは言うまでもないでしょう。
ネットインフラさえ整っていればどんな田舎に住むことも可能だということは前々から提唱されてはいましたが、たくさんの方が意図せずしてそれを実証することとなりました。
今年は皆さんご存知の通りWeb産業大躍進の年になり、ベルフェイスやZOOMなどたくさんのWeb会議システムが身近になりましたよね。私の実感としても、去年まではWeb会議自体そんなに頻度は多くなかったのですが、今年は週に数度、かけもちで一日複数行う時なんかもあり、改めて便利なツールだなと感じた次第でした。数年をかけて裾野までじわじわと拡大していくだろうと思っていましたが、一気にアクセル全開で浸透したWeb会議システム。ベンダーにとっても2020年がここまでの発展の年になるとは当初予想もしていなかったのではないかと思います。
翻って転職活動の場面においても、著しくネットツールの活用が進みました。企業によってその対応の柔軟さは異なりますが、Webでの面接が著しく増えたことは間違いありません。年齢構成の高い中小企業ですとWeb面接というものに抵抗があるケースも見受けられましたが、基本的には積極的に取り入れられている人事が多くなりました。今年弊社で手掛けたなかで一番サプライズだったのは最終面接までをすべてWebで行われた企業があったこと。最終面接だけは直接顔を見てという企業がやはり圧倒的に多いため、双方に齟齬があってはいけないと慎重に丁寧に手続きの橋渡しを進めさせていただきました。
Web面接となると、弊社では念のため事前の予行練習を行います。どんなアクシデントが起こるとも限らないので、念には念を入れて準備をしておきたいためです。ご支援させていただく中で気づいた、陥りやすい注意点を以下に挙げさせていただきます。
WEB面接の落とし穴:カメラの角度に注意
最近ではご自宅にPCがない方もおられ、また仕事先で面接を行うためPCが持ち歩けない等の理由でスマートフォンから繋がれるケースもありました。スマホで行う場合は手で持ちながらというのも疲れますし、カメラの角度的にも良くないのでスタンド型で顔の正面まで伸ばせるようなスマホホルダーのご用意をお勧めします。
(例としてamazonをご紹介しましたが、300均なんかでも売っていますし、それで十分だと思います)
以前ご支援させていただいた方で、如何ともしがたい理由で手で持ちながら面接された方がいらっしゃり、結果手で持つことに集中しすぎて返答がおろそかになってしまったパターンもありました。
前述の角度の話ですが、スマホは斜め下で構えてしまいがち。しかし水平もしくはわずかに見上げる角度の方が圧倒的に印象がいいです。斜め下からだとどうしても見下げる形になってしまい、相手のカメラから見ると高圧的な印象を与えてしまいかねません。固定ができることを前提に考えて、自然に感じよく映る見え方を研究しましょう。
パソコンの場合でも、普通のノートPCだと見下げる角度になってしまうので、下に台をかませるなどして高さを底上げし、またカメラの付いているモニター面をできるだけ直角にすることが大切です(通常の使用用途だとモニターが90°より後ろに傾いているはずです)
WEB面接のとし穴:登録名は?
Microsoft Teamsを使った面接対策でのひとこま。
いわゆる「チームス」は、マイクロソフトアカウントでの登録名が表示されるのですが、ご自分で何と登録したかを覚えてらっしゃいますか?たいていはプライベートで登録されるので、上下本名で登録することはあまりないように思います。(Teamsや、Googleアカウントが反映されるGoogle Meet以外、たとえばZoomなどであればそもそも対外的な使用を自覚して登録するのである程度真面目につけるかと思いますが…)
このあいだコンサルタントが事前テストをしたことろ、お相手の画面に表示されたのは、とてもかわいらしいニックネームでした。ご友人間であれば違和感はないかもしれませんが、大の大人が面接に際してこれでは非常に違和感。表示名をMicrosoftのwebプロフィールから変更していただきました。普段自分で気にすることはない項目の見え方にも注意を払いましょう。ちなみに私が以前いた人材紹介会社で見たケースで一番ひどかったのは「○○○○(Gから始まる害虫)太郎」という表示のものでした(笑)
WEB面接の落とし穴:身だしなみは大丈夫?
当たり前の話ですが、いくら対面でないとはいえ髪はセットして当然スーツも着用しましょう。企業の人事の方々はスーツを着ておられます。面接していただく側の立場として、当たり前ですが失礼のないような格好で臨みたいものです。なかにはカメラには上しか映らないからネクタイジャケットで下はスウェットという不届き者もいるようです(笑)家で行う分、過度に緊張しない代わりに気も抜けてしまいがち。何かの拍子に下が映ってしまうことも無いとは限りませんので、身だしなみはきちんと整えて臨みましょう。
WEB面接は必ず事前に下準備を行いましょう
そのほか、照明が暗く顔色が悪く見えたり、背景に気が散るようなものが映り込んでいたり(普段目にする景色になっていると自分では気づかないものです)、事前に排除できるネガティブ要素は取り除いておきたいところ。ご家族やご友人などに協力してもらって、極力当日と同じコンディションで予行練習を行いましょう。どうしてもテンポがずれてしまったりもするので、スムーズに受け答えをするためにもその感覚を掴んでおくことが大事です。ネット回線のスピードが充分かも確認が必要です。
弊社の転職支援サービスは、そのあたりの予行練習はしっかり行わせていただきます。ネット環境がない/あまりよくないようでしたら、弊社の会議室を使って行っていただくこともできます。柔軟に対応いたしますのでご相談ください。
お一人だけで悩まずに、プロの手を借りて、このコロナ禍での転職を成功させましょう!
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