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建築施工管理技士について

2021.12.28

1級建築施工管理技士は最良の資格の一つ

1級施工管理技士を取得したからといって、必ずしも仕事ができるようになるとは限らない。手当も大きく上がるわけでもない。

しかし、施工管理士の資格勉強は現場を管理する上で重要な知識を与えてくれますし、どんな現場でも共通する技術の一端を教えてくれます。一つの建築物を作るにあたってどこに注視し、どのような基準で評価すれば良いかを知るのに最良の資格の一つとなります。

1級建築施工管理技士は、建築に携わっていく上で最良の資格の一つでしょう。

今回は、1級建築施工管理技士資格を持つ筆者が、資格について独自目線で解説していきます。

1級施工管理技士を取得していれば就職・転職で活用できる

1級建築施工管理技士の資格は、就職・転職で「本人の気質」と「建設現場での施工管理者」という2点で有利になる資格です。

前者の建設現場での施工管理者として適任であるという点。各現場に主任技術者、もしくは監理技術者を配置しなければいけませんが、どちらも施工管理士の資格を保有していることが条件です。人手不足が叫ばれる中、主任技術者・監理技術者は恒常で直接的な雇用関係が必要で派遣や出向人員では対応できません。なり手が少しずつ減っている今の時代に資格を保有する人物は貴重な人材です。

後者の本人の気質という点も、1級建築施工管理技士を保有していることで有利に働くでしょう。少なくとも私は、施工管理士を保有している人が自社の面接を受けてくれればプラスの評価を下します。

1級建築施工管理技士の取得は決して優しいものではなく、実務経験や難しい試験の突破、長期間試験勉強などが必要です。資格を保有しているだけで実務経験があることを証明できます。難しい試験を突破する知識、試験突破に向けて長期間勉強を続ける姿勢と計画性も評価できます。

就職・転職は短時間で本人の気質を見抜き、自社の社員として一緒に働けるかを判断しなければいけません。企業側から見れば、1級建築施工管理技士を保有いているというだけでプラスの評価を付ける判断材料にできるのです。

建築施工管理技士の1級・2級の違い

建築施工管理技士は1級と2級があります。双方の違いを現場単位でみると1級は工事全体の統括管理・運営、2級は工事の施工管理と分けて見られます。

主任技術者の要件である2級建築施工管理技士は、主に工事の技術的な管理を任される。

他方、監理技術者の要件である1級建築施工管理技士は、施工内容や技術的な事項、工事全体の工程管理、品質管理、施工体制の管理、さらには契約書及び設計図書の内容を把握して工事全体を統括的に管理する役割をにないます。

工事全体を統括管理・運営する知識と技術を備えているのが1級建築施工管理技士であり、施工管理を担当する2級との違いです。

その違いは試験問題にも見られます。1級の試験は2級ほど各工事の細かな内容が出題されません。その代わり、仮設から仕上げまでの工事計画、安全計画や発注管理、工事請負契約についてまで幅広い知識が必要とされます。中でも統括管理に必要な工程管理、品質管理、安全管理といった施工全体の質に関わる問題が重点的に問われます。そのため、1級と2級の試験は共通する部分が少なく、別の試験として勉強し直すことにもなります。今、1級の勉強をしている方々は、「2級の知識があんまり役に立たないな」と思われているかも知れません。1級と2級では立場が異なり、問われる部分も違うので、ある意味仕方ない部分とも言えます。

例えば施工管理の一分野である品質管理の問題を比較しても理解度やその応用に大きな違いがみられます。

※正答は4
出典:令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期) 学科試験問題

※正答は4

※正答は1
令和3年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定問題

1級建築施工管理技士の試験は、現場全体の運営する技術・知識を問われます。そういう考えで勉強を進めると、少しだけ試験の全体像が見えてくるかも知れません。

取得時の体験・苦労話

1級建築施工管理技士を取得した際、最大のネックになったのが勉強時間の確保です。忙しい中でいかに時間を確保するか、計画性が問われる部分です。勉強するのは仕事がある日のみ、という計画でメリハリを付けて半年前から進めました。

色々な資格試験を受け、王道があるのを知っていました。資格試験で出題される問題は、その資格を活用するのにふさわしい知識を最低限覚えているかの確認です。そのため必ず出題傾向があり、過去問をひたすら解き、問題解説から学び、出題傾向を分析していきます。

学科試験は過去問を学習するために半年前から学習を進め、1日90分を目安に続けていました。朝10分、昼10分、夕方10分、夜60分の4分割です。結果、半年で1冊の参考書を5周ほどしていました。

参考書は夜に問題を解き、解説をみて要点をメモします。翌朝、出勤する途中でメモした解説を見返します。お昼に気になった部分をネットで検索し、上司や同僚、職人さんなどに聞きます。夕方、仕事帰りに再び見返します。

学習の中で非常に有利に働いたのがお昼の時間です。疑問点や不明点を実際に施工したことのある人、職人さんなどに訪ねると実例と共にかなり詳しく解説してくれました。生きた知識は効果絶大で、学習が大いにはかどったのを覚えています。お礼のコーヒーと共に訪ね、コミュニケーションも兼ねていました。

実地試験も同様に過去問を解きましたが、記述問題だけは資格予備校の添削サービスを使っていました。記述問題と択一問題を相互に勉強し、進めていきました。

大変な日々でしたが、あの時頑張って本当に良かったと思っています。

無事取得に成功し、資格手当分の給与も上がり、仕事にやりがいを持つことができるようになりました。

転職においても資格の有無は重要なポイントになってきます。短期的に見れば業務の合間に勉強に打ち込むのは非常にハードな毎日になりますが、自分のキャリアプランを形成する上では、むしろ経験すべき重要な試練と言えるでしょう。建築施工管理技士をお持ちでない方はぜひ取得を目指して、条件のよい転職を成功させてください。

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