コラム 建築技術者が書く、リアルなお仕事コラム。
円満退職の方法
建築・設備・土木業界で円満退職するための方法・後悔しないポイント3つ
建築・設備・土木業界で転職しようとしたときやらなければいけないのは、現職への退職意志を伝えること。
辞めるとはいえ、お世話になった会社に退職の旨を伝えるのは気まずく、悩んでいる人も少なくないでしょう。
また今後も同じ建築・設備・土木業界で転職する場合は、転職後に辞めた会社との付き合いが発生したり、前職の職場の人と転職先の人とつながっていて変な噂が流れたりする可能性もあるため、できるだけ円満に退職したいものですよね。
そこで今回は、建築・設備・土木業界で転職するときに、公開しないための円満退職の方法について、解説していきます。
【POINT】
・円満退職するためのポイント①「伝える時期」に注意する
・円満退職するためのポイント② 「伝える相手」に気をつける
・円満退職するためのポイント③ 「退職理由で会社への不満は言わない」
このような内容を2分ほどで読めるように、わかりやすく解説しています。
ぜひ最後まで目を通して、円満退職できるようにしてくださいね。
円満退職するためのポイント①「伝える時期」に注意する
円満退職をするためには、退職意志を伝えるタイミングがとても重要です。
ここでは、退職をいつ伝えればいいのか?を解説していきます。
できれば2ヶ月前まで、遅くとも1ヶ月前には伝える
円満に退職するためには、できれば2ヶ月前までには伝えましょう。
なぜなら、会社は後任の確保をしなければならず、異動や人材の採用はそれほど急にはできないためです。
また就業規則の退職意思表示の時期が明記されている場合は、それに従うのがベストです。
どんなに遅くとも、社会通念上1ヶ月前まえには伝えるようにしてください。
特に施工管理や現場監督など、重要な職で勤務している人は、できるだけ早く伝えるのがベスト。そのため可能であれば退職する2ヶ月前までには、意志を伝えるようにしましょう。
また早めに伝えることは、会社側のメリットだけではなく、有給休暇が取得しやすくなるという労働者側のメリットもあります。
補足・労働基準法上は2週間前に伝えればOK
民法第627条第1項では、会社への退職意思表示は2週間前までにすれば問題ない旨、定められています。そのため就業規則に2ヶ月以上前までに申し出る旨などが記載されていたとしても、2週間前までに伝えれば法律上はOKということになります。
ただし「円満退職」という観点でみると、2週間前では会社側が準備を整えられず、関係にヒビが入る可能性があるため、できるだけ早く伝えるのがベストといえます。
※参考:厚生労働省「知って役立つ労働法 働くときに必要な基礎知識 P.44-P.47(第5章 仕事を辞めるとき、辞めさせられるとき )」
案件の工期は全うしよう
建築・設備・土木業界で働いている場合は、工事案件やプロジェクトの「工期」があるでしょう。
工程表や施工スケジュールなどを確認し、可能な限り今携わっている工期をしっかり全うしてから退職するほうが、会社への負担は最小限に抑えられ、円満に退職できるでしょう。
繁忙期の退職はできるだけ避ける
また、円満に退職するためには、繁忙期中の退職は避けるのがベター。繁忙期中は、会社側に異動や人材採用にかけられる余裕が無く、退職者が出ると大きな負担になるからです。
建築・設備・土木業界の繁忙期は、一般的には決算前となる9月や3月頃。逆に閑散期は、4月~6月頃になります。
円満退職するためのポイント② 「伝える相手」に気をつける
円満退職するためには、誰に伝えるかも重要なポイントです。
ここでは、転職時に円満退職するために「伝える相手」は誰なのかに、解説します。
退職意志は直属の上司に伝えよう
退職意志は、直属の上司に口頭で伝えるのがマナーです。
先輩や同僚、後輩に先に伝えてしまって、噂で上長の耳に入ったら、上長として気分は良くないですよね。
逆に更に上の上長に先に伝えてしまうと、会社側から直属上長としての管理監督能力に疑問を持たれるため、評価が下がる可能性もあります。
これらの理由から、会社組織的にも、また直属上長の気分を害さないためにも、退職意志はまずは直属の上長に伝えるのが、円満退職には重要なポイントといえるのです。
円満退職するためのポイント③ 「退職理由で会社への不満は言わない」
退職意志を伝える際に、必ずと言っていいほど聞かれるのが退職理由です。
様々な理由があるとは思いますが、退職理由は不満やネガティブなことは伝えないほうがベターです。
ここでは、円満退職するためにネガティブな退職理由を伝えべきでない理由を解説します。
転職先企業で前職と取引する可能性があるため
建築・設備・土木業界の同業界で転職を考えている場合、転職先企業で前の会社と取引関係になる可能性もゼロではありません。
どうせ辞めるからと会社への不満やネガティブなことを退職理由で伝えてしまうと、転職先で取引関係になったときに、お互い悪い印象を残してしまいます。最悪の場合、ビジネスチャンスを失う可能性も。
会社に不満があったとしても、退職理由ではそれを伝えないようにするのが、賢明と言えるでしょう。
退職意志を伝えたあと気まずい状況で働くのを防ぐため
退職意思を伝えたあとも、1ヶ月~2ヶ月間はその会社で勤務する必要がありますよね。そのため退職理由を伝えるときに、不満を言いたい放題伝えてしまうと、その後の期間がとても気まずい状況になりかねません。最後までお互い気持ちよく働くためにも、退職理由でネガティブなことは極力言わないようにするほうが良いでしょう。
まとめ・円満退職を確実に進めるなら「建築設計事務所(エステム建築事務所)」へ相談を
ここまで、建築・設備・土木業界で辞めるときに円満退職するための方法を解説してきました。あとあと後悔したくない人は、今回ご紹介したポイントに注意しつつ、退職を進めると良いでしょう。また円満退職できるか不安な方は、建築・設備・土木業界専門の転職エージェントの「建築設計事務所(エステム建築事務所)」に相談するのも、賢明な判断です。プロの目線からのアドバイスで、円満退職が実現できるでしょう。今後の自分のためにも、然るべき手順を踏んで円満退職できるよう頑張ってください。
コラムアーカイブ
- 1級管工事施工管理技士について、資格取得者が語る勉強方法など 1級管工事施工管理技士資格とは こんにちは。設備工事会社で空調・衛生・消火の施工管理をしてい...2023.09.12
- 建築物省エネ法について:設備施工管理のポイント 平成27年7月に【建築物のエネルギー消費性能向上に関する法律(建築物省エネ法)】が制定され、その規...2023.09.05
- 建築技術者が担える「営業」の話~信頼と受注の相乗効果~ 建物の建設時における工事種別は大きく建築工事・建築設備工事の2つに分けられ、建築設備工事の中でさら...2023.08.29
- 建築設備(機械)設計担当で成長できたこと 建物の建設時における工事種別は大きく建築工事・建築設備工事の2つに分かれ、建築設備工事の中でさらに...2023.08.22
- 設備施工管理が教える「受注側」と「発注側」の違い 建物の建設時における工事種別は大きく建築工事・建築設備工事の2つに分けられ、建築設備工事の中でさら...2023.08.08