ブログ

「電験三種」という資格について①難易度編

2022.04.18

電気業界の中で電気設備の保安・監督に従事できる電気主任技術者は、転職でも非常に注目されています。電気主任技術者の従事には資格取得が必要です。

具体的には第一種~第三種までの区分が設けられています。最初の取得におすすめなのが第三種電気主任技術者試験(通称:電験三種)です。

ただし、電気現場で従事したことがある方でもすぐに取得できる簡単な試験ではありません。そのため、試験内容や難易度について情報収集が大切です。

筆者自身も電験三種までに三年間の時間を要しました。一年で合格可能な試験ですが、場合によっては数年単位での勉強となることを把握しておきましょう。

そこで今回は、電験三種の資格について前半では概要、後半では筆者の体験談を交えた勉強方法についてご紹介します。

電験三種とは

電験三種とは第三種電気主任技術者試験のことで、取得すると電圧5万ボルト未満(出力5,000kW以上の発電所を除く)の事業用電気工作物の工事、維持及び運用に従事できます。

第三種電気主任技術者は、電気事業法に基づく国家資格で事業用電気設備の保安・監督を目的とした独占業務となるため、転職活動においては非常に有利です。

高圧で受電している電気設備(中小規模の工場や病院、建設現場や太陽光発電所、商用施設など)であれば、ほとんどが電験三種で補えるため、非常に需要の高い資格といえます。

ただし、電気を管理する電験三種の難易度は高いです。電気の現場で従事した経験がある方でも取得に数年要する場合もあります。

電験三種の試験内容について

電験三種は、毎年秋頃に実施される試験で、理論・電力・機械・法規の4科目で構成されています。3年以内で全ての科目に合格することで資格取得が可能です。

科目問題数試験時間出題内容
理論A問題:14問 B問題:3問90分電気理論や電子理論など
電力A問題:14問 B問題:3問90分発電所や送配電線路など
機械A問題:14問 B問題:3問90分電気機器や照明、電力システムなど
法規A問題:10問 B問題:3問65分電気施設管理や電気事業法など

試験内容が上記のとおりです。試験時間が長くないため、問題をスムーズに解き進める必要があります。各科目で広く設けられている試験範囲が電験三種の合格率が低いポイントの1つです。

また、配点はA問題が5点、B問題が各10点です。法規のみが問題数が少ないため、1問当たりの配点も高く、試験時間は短く設定されています。

電験三種の難易度について

電験三種の合格率は毎年8~10%程度と非常に低いのが特徴です。

難易度の指標としても電験三種の難易度偏差値は「58」とされています。電気工事施工管理技士の1級が「54」、第一種電気工事士が「52」であるため、難易度の高いといえるでしょう。

他にも電験三種の合格率が低い理由を2つご紹介します。

基礎よりも応用能力が求められる

電験三種の難易度が高い1つ目の理由が「基礎知識よりも応用能力が求められる」といった点です。これは電験三種にある4科目に共通しています。

加えて、応用能力は基礎知識を身につけた後で伸ばすため、長い勉強時間が必要です。短期間での詰め込みで合格できないため、計画的に勉強しなければいけません。

ただし、実際の電気現場で従事した経験のある方は、理論の電気回路や交流回路の計算、電力の送配電、法規の電気事業法といった分野の基礎知識で有利です。

実際の現場で実物を触りながら経験しているため、勉強する際のイメージもより忠実に行えます。また、現場経験者は、長らく勉強していないブランクからモチベーションの低下が考えられるため、通信講座や講習の活用など勉強を継続できる自分のやり方を見つけることも大切です。

過去問と全く同じ問題が出題されない

電験三種の難易度が高い2つ目の理由が「過去問と全く同じ問題が出題されない」といった点です。第二種電気工事士などの簡単な試験であれば、過去問5年分の中にも全く同じ内容の問題が複数出題されます。

電験三種では、問われる内容が類似していたとしても全く同じ内容で出題されません。基礎知識のみで合格できないのは、このためです。

理論・電力・機械・法規全てで計算問題が出題されるため、ただ公式を覚えて解くのではなく、内容を理解して過去問で応用しながら合格する力を身につけましょう。

具体的には、各科目において10年分程度の過去問対策は必要です。近年の傾向もわかりやすくなるため、応用能力を身につけながら各分野の対策を心がけてください。

まとめ

本記事では、電験三種の概要について解説しました。試験科目が多く応用力が試される試験であるため、難易度は高いですが計画的に対策することで合格する力は身につきます。

後半では筆者の体験談を交えつつ、実践的な勉強方法や勉強のポイントをご紹介しますので、本記事とあわせてご覧ください。

ブログアーカイブ