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ファシリティマネジメント業界について

2022.07.04

ファシリティマネジメントについて

電気工事施工管理技士の仕事から、ファシリティマネジメント関係の職業に転職して半年が経ちました。私の現在所属している会社の話なのですが数年前までは「ファシリティマネジメント課」ではなく「施設管理課」として施設管理をやっていました。

実際のところ、私の職場の周辺において、特にファシリティマネジメント課以外の同僚は「ファシリティマネジメント」と従来の「施設管理」の違いについて呼び方が横文字に変わっただけで職務内容の違いについて明確に理解している人というのはまだそんなに多くはない印象です。

しかし、私が転職して配属となったファシリティマネジメント課の職務内容はファシリティマネジメント要素をふんだんに取り入れた内容だと実感しています。

「施設管理課」時代はたしかに壊れたものは同じ仕様で修理・交換をする。施設運営は毎年決められたマニュアル通りに業務を遂行していくといった内容だったそうです。

しかし、現在の職務では設備の故障修繕や施設の改修工事など、どこかにSDGsを取り入れることはできないかを常に検討して、手当たり次第に施設の壊れたところがあればそこを直していくということではなく、経年劣化診断をして長期的な目線で改修や修繕の計画を年度毎にたてて、計画に沿った予防保全や修繕を行っています。

また施設の運営においてはどこかで省エネができないか、空調やボイラーなどのエネルギーの計測をしてデータ取りやデマンドを細かく計算をしていたり、施設運営のマニュアルに無駄なもの、効率の悪いものは含まれていないか定期的に見直しを行っていたり、施設の設備や備品などの固定資産の減価償却を細かく計算して管理をはじめたりなど、少しずつですがファシリティマネジメントを取り入れた仕事が取り入れられています。

ファシリティマネジメントの実務の成果が今後、自社の施設をより良い方向へ改善されていけばファシリティマネジメントの意識定着ができるだろうと思っています。

ファシリティマネジメント業界の今後について

ファシリティマネジメント業界の市場規模は今後も成長を続けていくでしょう。

理由としては、世の中の急速なデジタル化の進展に伴いIoTなどの技術を導入する企業が増え始めており、スマートビル化が進んでいることが成長の後押しにつながるだろうと考えられるからです。

施設の設備も技術が急速に進歩しており、どんどん便利になってきています。

一方で、技術の進歩のおかげで様々な恩恵を受けられるようになってきた一方で、最新の機器や設備について操作や管理はより細分化され複雑化しているものもあり、ものによっては専門的な知識を要することもあるでしょう。

それに、施設利用者による要望もより多岐にわたるようになり、そういった要望に対して提案をし、改善をしていく機会が増えてきています。

このような世の中のニーズを満たすためにファシリティマネジメントの重要性はより高まっていくと私は考えます。

また、企業の経営において一番のコストとなるのは人件費ですが、次に大きなコストとなっているのが施設の管理に関わるコストだと言われています。

バブル期のような以前の日本では資金調達も比較的容易であった時代は、古くなった建物はすぐに壊し、新しい建物を立て直すといったやり方が主流であったようですが、現在の日本の経済情勢において同じようなやり方でやっていくのは難しいと思います。

そんなバブル期にたくさん建てられた建物も今では時間の経過とともに古くなってきており、劣化が進んでいく施設と今後どう向き合い、ランニングコストをかけずにやっていくにはどうしていけばよいのか、課題としている企業はたくさんあるでしょう。

企業の経営にとって根幹である「人事・財務・ICT」に次ぐ第4の要素としてファシリティマネジメントが注目される理由がここにあると思います。

ファシリティマネジメントの職務を経験して

上記の述べた通り、ファシリティマネジメントは企業経営の根幹を担い、施設の在り方や施設利用者のニーズを満たす仕事として重要性を増しており今後も成長を続けていく業界であると思います。

それに伴い、ファシリティマネジメントに関わる職業の募集も幅広く行われていくでしょう。

・自分が専門としている分野以外において興味関心がもてる人
・人とコミュニケーションをとることが苦手ではない人
・現状維持ではなく、変化していくことを負担に思わない人

はこの業界で活躍していけると思いますがその逆の人は正直向いていないかもしれません。

私はファシリティマネジメントの職場に転職して半年経ちましたが実際、自分の前職で専門としていた分野以外の知識・経験が浅く勉強に追われる毎日ですが、日々、やりがいをもって業務に取り組めています。

人事や財務、経営陣など様々な部署の方々とお話しできる機会が増え、いつも新鮮な気持ちでいることができます。

まだ慣れていないこともありミスなどをおかして上長から指導を受けることもありますが、それ以上に自分の成長を感じながら楽しい毎日を過ごせていると思います。

これから成長していくファシリティマネジメント業界でぜひ仕事をしてみたいと思った方、

選考に応募し挑戦してみてはいかがでしょうか。

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